日本で地震に遭ったら、頭を守って揺れが止まるのを待つ。
大家族が着いた日に決める3つ
日本で地震の揺れを感じたら、まず頭を守って揺れが止まるのを待ち、あわてて外へ飛び出さないことが基本です。6人家族が日本に着いた日にしておくのは、観光庁のアプリ「Safety tips」を入れること、はぐれたときの集合場所を決めること、連絡の手段を決めることの3つです。
※本記事にアフィリエイトリンクはありません。公的資料と各社の公式情報を確認のうえ、中立にまとめています。
着いた日着いた日にする3つの準備
地震の少ない国から来ると、スマホが突然大きな音で鳴っても、何が起きたのか分からず動けないことがあります。6人で動いていれば、子どもと祖父母がばらばらの場所にいる時間もあります。この記事は、怖がるためではなく、揺れたときに家族がそれぞれ何をするかを先に決めておくためのものです。
結論:日本に着いたら、Safety tips を入れ、6人の集合場所を2つ決め、連絡の手段を決めます。どれも宿に着いた夜に、家族そろってできます。
1. アプリ:Safety tips を入れる 観光庁
観光庁が監修する外国人旅行者向けの無料アプリです。緊急地震速報・津波警報・避難の情報などを通知し、場所ごとにすることの手順と、指さしで使える会話のカードがあります。
2. 集合場所:2つ決める この記事の提案
「宿」と「宿の近くの広い場所(避難場所の標識がある所)」の2つ。宿に戻れないときの2つ目まで決めておきます。
3. 連絡:手段を決める 首相官邸の案内
家族のスマホ同士の連絡手段(メッセージアプリなど)と、つながらないときの 171・web171(下の節)。子どもには宿の名前と住所を書いた紙を持たせます。
- 首相官邸の案内も、家族の安否を確かめる方法を決めておくこと・避難場所を確かめておくことを勧めています。
- 宿に着いたら、部屋から非常口までの道を家族で一度歩いておきます(Safety tips のホテルの項目は「非常口はふだんから確かめておく」)。
- 大人4人で、誰がどの子のそばにいるかを先に分けておきます。揺れている間は、近くにいる大人がそばの子と一緒に頭を守ります。
- 揺れが止まったあとは、係員や宿の指示と、海や川の近くでの避難(下の場所ごとの表)が先です。そのうえで、家族は決めた集合場所で合流します。
| 家族 | 揺れている間 | 揺れが止まったら |
|---|---|---|
| 親2人 | それぞれ近くにいる子と一緒に頭を守る | 家族の人数を数え、宿や係員の指示を聞く |
| 祖父母2人 | その場で頭を守り、子を追って走らない | その場の係員の指示に従い、家族とは決めた集合場所で合流する |
| 子2人 | いちばん近くの大人のそばで頭を守る | 近くの大人か係員のそばを離れず、大人と一緒に集合場所へ |
- 6人で2部屋に分かれて泊まる夜は、揺れている間はそれぞれの部屋で身を守り、廊下に出て合流するのは揺れが止まってから、宿の指示が出てからにします。
- ホテルの掲示や放送が日本語だけで分からないときは、Safety tips の指さし用の会話カードで宿の人に聞きます。
Safety tips:英語・繁体字を含む15言語の無料アプリ
結論:Safety tips は観光庁の無料アプリで、英語・繁体字中国語を含む15言語に対応しています。フランス語の表示は無いので、フランス語を話す家族は英語で使います。
- 2014年10月から提供されています(観光庁の資料)。日本政府観光局(JNTO)のサイトにも紹介ページがあります。
- 15言語: 英語・中国語(簡体字)・中国語(繁体字)・韓国語・日本語・スペイン語・ポルトガル語・ベトナム語・タイ語・インドネシア語・タガログ語・ネパール語・クメール語・ビルマ語・モンゴル語(観光庁のページ・2026年4月更新)。
- 通知するもの: 緊急地震速報・津波警報・気象の特別警報・噴火速報・避難の情報・熱中症の情報・国民保護の情報。
- 「対応フローチャート」: 「いまどこにいますか」に答えると、建物の中・屋外・乗り物の中などの場所ごとにすることが出ます。
- 「コミュニケーションカード」: 災害のときに指さしで使う会話の例です。
- 動く OS のバージョンは各ストアで確かめてください。
緊急地震速報:スマホが鳴ったら、数秒〜数十秒で揺れが来る
結論:緊急地震速報は、強い揺れが来る前に気象庁が出す知らせです。スマホが共通の大きな音で鳴ったら、その場で頭を守ります。揺れまでは数秒から長くても数十秒しかありません。
- 気象庁は、最大震度5弱以上などが予想されるときに、強い揺れが予想される地域に向けて警報を出します。
- 携帯電話への配信: NTTドコモ・au・ソフトバンク・ワイモバイル・楽天モバイル。報知音はテレビ・ラジオとは別の、各社共通の音です。
- テレビでは NHK が全国で放送し、多くの局が NHK のチャイム音を使います。
- 震源に近い場所では、速報が揺れに間に合いません。速報が鳴らなくても、揺れを感じたら同じ動きをします。
- 予想の震度には誤差があり、実際の揺れが予想より小さいことも、大きいこともあります。
- 海外のスマホや海外の SIM で日本の速報が届くかは、気象庁・携帯各社・観光庁の公式に保証の記載がありません。届かないことがある前提で、Safety tips を入れておきます。
- 電源を切っている・機内モード・電波の弱い場所では受け取れません(ドコモの案内)。
揺れている間:場所ごとにすること
結論:どこにいても、まず頭を守り、揺れが止まるまで動かないのが基本です。あわてて外や出口へ走り出しません。
| 場所 | 揺れている間 | 揺れが止まったら |
|---|---|---|
| ホテルの部屋 | 頭を守って丈夫なテーブルの下へ | ドアを開けて出口を確保し、宿の指示に従う。外へ飛び出さない(屋内の方が安全なこともある) |
| エレベーター | すべての階のボタンを押し、止まった階で降りる | 閉じ込められたら非常呼び出しボタンで外と連絡し、落ち着いて救助を待つ |
| 電車・バス | 手すり・つり革につかまり、頭を守る(揺れで非常ブレーキがかかることがある) | 乗務員の指示に従う。自分で線路に降りない |
| 地下街・地下の駅 | 頭を守り、揺れが止まるのを待つ | 非常灯が点いたら壁に沿って歩き、係員の指示に従う。出口に殺到しない |
| 駅・空港・お店 | 頭を守り、落ちてくる物の無い広い場所か倒れない柱のそばへ | 係員の指示に従う。安全の確かめられていないエレベーターで逃げない |
| 街の中 | かばんで頭を守る。ブロック塀・自動販売機・看板・ガラスから離れる | 周りの人と一緒に広い場所へ |
| 車の運転中(レンタカー) | 急ブレーキをかけず、ハザードランプを点けてゆるやかに速度を落とす。大きく揺れたら道路の左側に止める | 余震に気をつけ、安全を確かめてから動く |
| 山・がけの近く | 落石やがけ崩れに注意する | 揺れが止まっても、落石やがけ崩れに注意を続ける |
| 海岸・川沿い | 頭を守る | すぐに高い所か津波避難場所へ(下の節) |
- どの場面も最後は「余震と二次災害に気をつけ、安全を確かめてから宿へ戻る」です(Safety tips)。
- 6人が別々の場所にいても、まず自分の身を守ることが先です。家族を探しに動くのは揺れが止まってから。
- 火山の近くを歩く日の注意は大涌谷は子連れで行ける? 火山ガスの公式の2段の線と警戒レベルにまとめました。
電車が止まったとき
結論:電車が止まったら、車内で乗務員の指示を待ちます。運転の再開は、点検して安全を確かめた区間からで、何分で動くとは決まっていません。
- 自分でドアを開けて線路に降りるのは危険です(Safety tips)。
- 例えば東京メトロは、地震の大きさに応じてすぐに運転を規制し、点検で安全を確かめた区間から再開します。大きな地震では乗客を駅の安全な場所に案内して待ってもらい、駅に飲み水・アルミのブランケット・携帯トイレなどを備えています。
- 子どもと祖父母を連れて駅から長く歩かず、駅員の案内を待ちます。
津波:標識の色と形を覚える
結論:海の近くや川沿いで津波の警報が出たら、ただちに高台か津波避難ビルへ向かいます。津波は何度も来るので、警報が解除されるまで水辺に戻りません。
- 大津波警報と津波警報が出たら: 沿岸部や川沿いにいる人は、ただちに高台や避難ビルなど安全な場所へ(気象庁)。
- 津波注意報が出たら: 海の中にいる人はただちに海から上がり、海岸から離れます(気象庁)。
- 津波は川をさかのぼっても来ます(Safety tips)。
- 標識(日本の図記号): 津波避難場所は緑の地に白で波と高台へ走る人、津波避難ビルは緑の地に白で波とビルへ走る人、津波注意は黄色の三角に黒い波です。
- 海で遊ぶ日の注意(台風・離岸流など)は沖縄の夏を大家族で安全ににまとめました。
避難場所と避難所は別の場所
結論:地震や津波のときにまず逃げる先は「指定緊急避難場所」です。「指定避難所」は、そのあと一定の期間とどまるための施設です。
- 国土地理院は「災害発生時には、指定避難所ではなく、指定緊急避難場所へ避難してください」と案内しています。
- 避難場所は、災害の種類(地震・津波・大規模な火事・洪水など8種類)ごとに市町村が決めています。標識には、その場所がどの災害に向いているかが ○(適)×(不適)で書かれています。
- 標識の形: 避難場所は緑の楕円へ走る人、避難所は緑の家の形の中に走る人です。
- 国土地理院の「地理院地図」で、災害の種類ごとの避難場所を見られます。
- 大阪府は大阪市と一緒に、災害で動けなくなった旅行者を一時的に受け入れる協定を市内の宿泊施設と結んでいます。京都市は、観光客が一時的にとどまれる緊急避難場所(寺社など)を案内しています。
6人がはぐれたとき:連絡の手段
結論:電話がつながりにくくなったら、災害用伝言ダイヤル171と災害用伝言板(web171)を使います。困ったときは日本政府観光局の24時間の電話窓口があります。
| 手段 | 何ができるか | 言語 |
|---|---|---|
| 災害用伝言ダイヤル171 | 声の伝言を残す・聞く(1件30秒以内)。電話がつながりにくい大きな災害のときに始まる | 音声の案内は日本語(外国語の音声案内は公式に見つからなかった) |
| 災害用伝言板(web171) | インターネットで伝言を残す・見る | 英語・中国語(簡体字)・韓国語の使い方の案内がある |
| 00000JAPAN | 災害のときに、ふだんは有料の公衆無線LANを無料で開放する共通の Wi-Fi 名 | 通信が暗号化されていないので、カード番号やパスワードを入れる通信はしない(総務省) |
| Japan Visitor Hotline(日本政府観光局) | 050-3816-2787(日本から)・+81-50-3816-2787(海外から)。24時間・365日。事故・病気・災害のときの支援と観光案内 | 英語・中国語・韓国語 |
- 171 と web171 は、毎月1日・15日などに体験で使えます。日付が合えば、旅行中に家族で一度試しておきます。
- 日本政府観光局の X(旧 Twitter)アカウント「@JapanSafeTravel」と「Japan Safe Travel Information」のページは、震度5弱以上の地震などで情報を出します。
- 気象庁の地震・津波の情報は15言語のページがあります(繁体字中国語を含み、フランス語はありません)。
- 大阪では、大阪観光局の観光サイト「OSAKA INFO」が旅を安全に楽しむための情報を10言語で載せています(大阪府の案内)。大阪府も外国人旅行者向けの防災ガイド(リーフレット)を出しています。英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語・日本語の5つを1枚に並べて書いたもので、フランス語はありません(2024年2月版)。大阪に泊まるなら、準備のときに一緒に見ておきます。
- 夏の暑さと急な大雨への備えは夏の日本を大家族で乗り切るにまとめました。
正直な注意点(確認できていない・書いていない6つ)
ここは私たちが裏を取れていないので、断定しません。
海外のスマホに速報が届くか
海外のスマホ・海外の SIM で日本の緊急地震速報が届くかは、公式に保証の記載がありません。
Safety tips の言語
2026年10月時点で15言語で、フランス語はありません。今後変わる可能性があります。
旅行者と避難所
旅行者が避難所に泊まれるかを全国一律に書いた国の公式の記載は見つかりませんでした。
171 の外国語
災害用伝言ダイヤル171の外国語の音声案内は見つかりませんでした。
鉄道会社ごとの案内
鉄道会社ごとの地震のときの案内は、この記事では東京メトロしか確かめていません。
扱わないこと
この記事は、地震の起きる確率や被害の大きさは扱いません。揺れたときの動き方と準備だけを書きました。
日本で地震に遭ったとき(子連れ)FAQ
スマホから大きな音が鳴りました。何をすればいいですか?
緊急地震速報の可能性があります。強い揺れまで数秒〜数十秒しかないので、その場で頭を守り、テーブルの下など物が落ちてこない所で揺れが止まるのを待ちます。外へ走り出しません。
海外のスマホでも緊急地震速報は届きますか?
届くかどうかの公式の保証はありません。観光庁の無料アプリ Safety tips を入れておけば、緊急地震速報や津波警報を通知で受け取れます。
ホテルの部屋で揺れたら、すぐ外に逃げた方がいいですか?
あわてて外へ飛び出さないのが基本です。揺れている間は頭を守り、揺れが止まったらドアを開けて出口を確保し、宿の指示に従います。非常口までの道は、着いた日に家族で確かめておきます。
家族とはぐれて電話がつながりません。
先に決めた集合場所へ向かいます。伝言は災害用伝言ダイヤル171(音声は日本語)か、英語の案内がある災害用伝言板 web171 で残せます。困ったときは日本政府観光局の Japan Visitor Hotline(050-3816-2787・24時間・英語/中国語/韓国語)に電話します。
📍 難波の旅プランの1本です(難波・大阪城|大家族の旅プラン/お役立ちの記事一覧)


