大涌谷は子連れで行けます。
誰が降りないかは、公式の2段の線で決まる
大涌谷は、ロープウェイで上がる箱根の火山の谷で、黒たまごで知られています。ただ火山ガスが出る場所なので、家族全員がロープウェイに乗って降りてよいとは限りません。誰が乗らないか・降りないかは公式の案内で決まるので、その2段の線と、分かれて合流する組み方をまとめました。
※本記事にアフィリエイトリンクはありません。公的資料と各社の公式情報を確認のうえ、中立にまとめています。
公式の線大涌谷の公式の線は2段ある
結論:大涌谷の案内には「ロープウェイに乗れず、大涌谷で観光もできない人」と「乗る・降りるをやめることも含めて検討する人」の2段があり、強さがまったく違います。
2026年9月に箱根ロープウェイ(箱根ナビ)と神奈川県公園協会の公式ページで原文を確認。この記事は医学的な判断をしません。家族の持病がどちらに当たるかは、かかりつけの医師に相談してください。
| 段 | 対象 | 公式の言い方 | 出典 |
|---|---|---|---|
| できない(ロープウェイ) | アレルギー性ぜん息・気管支の病気・呼吸器(肺)の病気・心臓の病気・心臓ペースメーカーを付けている方・体調不良の方 | 生命に関わるため、早雲山〜姥子間のロープウェイに乗車できない | 箱根ロープウェイ |
| できない(大涌谷) | 同じ6つ | 生命に関わるため、車外での観光はできない | 神奈川県公園協会 |
| 検討する(ロープウェイ) | 妊娠中の方・新生児や乳幼児を含む感受性の高い方・アレルギー体質・高齢の方 | ごく微量でも発作を起こす可能性があるため、乗車をとりやめることも含め充分検討を | 箱根ロープウェイ |
| 検討する(大涌谷) | 妊娠中・新生児や乳幼児・アレルギー体質・高齢の方 | 車から降りることをとりやめることも含め充分検討を | 神奈川県公園協会 |
ぜんそく・心臓の病気の家族がいるなら、その人はロープウェイに乗らない
結論:アレルギー性ぜん息や心臓の病気がある家族は、早雲山〜姥子間のロープウェイに乗れず、大涌谷で車外の観光もできません。その人はバスで桃源台へ向かい、そこで合流します。
- 火山ガスには、硫化水素・二酸化硫黄など人体に有害な成分が含まれています。
- バスの乗り場: 湯本からなら箱根湯本駅3番のりば、強羅からなら強羅駅3番のりばの箱根登山バス(桃源台行き)。湯本からは時刻表で約50分です。
- 公式の対象の書き方は「アレルギー性ぜん息の方」です。家族のぜんそくが当たるかは、医師に確かめてください。
赤ちゃん・妊娠中・祖父母は「乗らない・降りない」も選択肢
結論:乳幼児・妊娠中・高齢の家族については、公式はロープウェイに乗ることも、大涌谷で降りることも、やめるのを含めて家族で検討するよう求めています。三世代の大家族なら、初めから2組に分かれて動く計画にしておきます。
1. バスの組 公式情報から整理
祖父母と赤ちゃんは、湯本か強羅から箱根登山バスで桃源台へ。祖父母も公式の「高齢の方」に当たりうる、と考えておきます。
2. ロープウェイの組 箱根ロープウェイ
子どもと親はロープウェイで大涌谷を通ります。降りない人はそのまま桃源台へ。約1分間隔なので、大涌谷で降りた側も後の便で追いつけます。乗り通せば安全、という意味ではありません。
3. 合流は桃源台駅 箱根ナビ
エレベーター・トイレ・コインロッカーがあり、ロープウェイ・海賊船・バスが集まります。どちらが先に着いても桃源台駅で待つと決めておきます。
1日の回り方と合流の時刻は、箱根1日モデルコース(17時のロープウェイから逆算)にまとめました。
その場の合図大涌谷でその場を離れる合図
結論:臭いが強い、目や鼻や喉に刺激を感じたら、その場を離れます(大涌谷くろたまご館・神奈川県公園協会の案内)。
- 火山ガスの濃度が上がると、園地内での屋内退避や、大涌谷からの退避が指示されます。避難などを指示する放送が流れたら従います(神奈川県公園協会)。
- ガスが特に強い時は、自然研究路の通行が禁止されることがあります。研究路の注意看板で最新の情報を見てください。
- 自然研究路は、案内の人と一緒に歩く事前予約制の散策です(1日4回・各回30名・約40分、協力金1人800円・現金不可)。参加できるのは小学生以上で、非常時に自分で走って避難できる人なので、未就学児はここでも分かれます。天候や火山ガスで中止になり、解説は日本語のみです(神奈川県公園協会・箱根町観光協会)。
- ロープウェイの早雲山〜姥子間では、口と鼻を覆うためのウェットおしぼりが配られます。ゴンドラには酸素などの応急キットがあり、全駅に救護室があります(箱根ロープウェイ)。
- 大涌谷は標高1,040m。霧に包まれる日が多く、曇りや雨の日は夏でも肌寒く、強風の日も多い場所です。春でも子どもと祖父母の上着を持ってください。
出発前に見る3つの公式情報
結論:前日と当日の朝に、ロープウェイの運行情報・火山ガス情報・気象庁の火山情報の3つを見ます。
ロープウェイは強風・雷などの悪天候で運休することがあり、火山ガスの濃度によっては全線で休止します。箱根町の「箱根町周辺の火山・地震活動」のページにも町の案内がまとまっています。
- 箱根ナビの運行情報: ロープウェイが動いているか。
- 箱根ナビの火山ガス情報: 大涌谷駅の計測機のライブカメラと濃度のページ。
- 気象庁「火山活動の状況(箱根山)」: 噴火警戒レベルの現在値。
噴火警戒レベルが上がった年は、大涌谷の周辺が立入規制になった
結論:2015年と2019年に噴火警戒レベルが引き上げられたときは、どちらも大涌谷の周辺が立入規制になりました。旅行の前に、レベルが変わっていないかを確かめます。
| 時期・レベル | 何が起きたか・規制の範囲 |
|---|---|
| 2015年 | 箱根山のレベルが引き上げられ(6月30日にはレベル3)、大涌谷周辺が立入規制に |
| 2019年5月19日〜10月7日 | レベル2に引き上げられ、大涌谷周辺が立入規制に |
| レベル1(町が必要と認めたとき) | 大涌谷園地の周辺。県道734号の大涌谷三叉路から園地までは通れない |
| レベル2 | 想定火口域(幅450m・長さ1,750m)。県道734号の大涌谷三叉路から園地までは通れない |
| レベル3 | 想定火口域の端から最大600m程度まで広がる |
宿と行き方は箱根に大家族6人で1室と新宿から箱根へ 大家族6人の移動に、箱根の記事は箱根|大家族の旅プランにまとめています。
正直な注意点(あえて書かなかった4つ)
この記事であえて書かなかったことを、理由つきで開示します。
噴火警戒レベルの現在値
日によって変わるため書いていません。気象庁「火山活動の状況(箱根山)」で確認してください。
レベルが上がったときのロープウェイの動き
規制マニュアルは道路と区域の規制を定めたもので、そのときロープウェイがどう動くかは書かれていません。運行は箱根ナビで確認してください。
持病の程度による判断
公式の案内を並べたもので、医学的な助言ではありません。家族の持病がどちらの段に当たるかは、かかりつけの医師に相談してください。
火山ガスの濃度の数値(ppm)
見ても家族で判断できないため、目安として出していません。濃度が上がると退避の指示が出る仕組みがあることだけを書いています。
大涌谷と火山ガス(子連れ)FAQ
赤ちゃんを連れて大涌谷で降りていいですか?
公式は、乳幼児について「車から降りることをとりやめることも含め充分検討」、ロープウェイも「乗車をとりやめることも含め充分検討」するよう案内しています。禁止ではありませんが、乗らない・降りない選択肢を公式が示しています。
ぜんそく持ちの祖父はロープウェイに乗っていいですか?
アレルギー性ぜん息の方は、生命に関わるため早雲山〜姥子間のロープウェイに乗車できません(箱根ロープウェイ)。大涌谷での車外の観光もできません(神奈川県公園協会)。湯本か強羅から箱根登山バスで桃源台へ向かい、そこで家族と合流します。
噴火警戒レベルはどこで見ますか?
気象庁「火山活動の状況(箱根山)」です。ロープウェイの運行は箱根ナビの運行情報で見ます。
現地で具合が悪くなったらどうしますか?
臭いが強い、目・鼻・喉に刺激を感じたら、その場を離れるよう案内されています。ロープウェイの駅には救護室があります。
📍 箱根の旅プランの1本です(箱根|大家族の旅プラン/お役立ちの記事一覧)
